金融について
1% の富裕層が世界経済の成長により急速に富を増やしていく一方で、残りの人々が豊かになるスピードはとても遅いものだった。こうして、富める者とそうでない 者との格差が広がっていった。全体の平均で見れば好調だったアメリカ経済のなかでも、人々の不満は溜まっていったのだ。幸せとは、絶対的な生活水準の向上 ではなく、他人との比較のもとで感じられるものだからだ。
サイエンスの分野で才能あふれる若者たちが、高い報酬に目が眩んで、外資系金融機関に殺 到した。そこでは彼らはコンピュータの前に座り、朝から晩まで、何の価値も生み出さないデリバティブをこね繰り回し、リスクを切ったりくっつけたりしなが ら、高いマージンを隠して、バカなクライアントにハメこむことばかり考えていたのだ。 癌やエイズの研究を続けていれば、ひょっとしたら人類の救世主になれたかもしれない人たちだ。あるいは、宇宙の謎を解き明かしたかもしれない人たちなの だ。
資本が集積され1%が世界政治・経済を仕切っている。経済の弊害是正に税制の正常化が不可欠のまとめ
北欧のシリコンバレーが成功中国の国家ファンドがジリ貧韓国企業 他 世界経済のまとめ
本書は、世界同時金融危機、リーマン・ショック、ギリシャ・ショック、そしてユーロ危機に至る最近のマクロ経済の重要なトピックの解説を縦糸に、そして、こうした経済環境のなかで激変する金融業界の赤裸々な内幕を横糸にして、これからの世界経済、そして日...
前回、そして前々回の記事で、アメリカ発のデフォルトについて言及
する「リンゼイ・ウィリアムズ氏」「副島隆彦氏」の見方について考察してきました。 ここで一旦それぞれの説についてまとめてみたいと思います。
まず、両者共通して結論付けている点は、「アメリカのデフォルトは不可避である」という認識です。
そのXデーを、リンゼイ氏は2015~2016年辺り、副島氏は2015年の2月辺りと想定しています。 時期…
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